2015年4月18日土曜日

Googleの「find my phone」機能は神でした

Googleで「find my phone」で検索すると、Androidスマートフォンの位置が検索して呼び出し音まで鳴らせるというニュースが出ています。これまで携帯電話をどこかに置き忘れて、別の電話で着信音を鳴らして探すという操作をよくやっていた私には救世主となる機能かもしれません。

早速Googleに「find my phone」と入れて検索してみたのですが、検索結果には何も出てきませんでした。どうやら日本ではまだ対応していないようなのです。しかし、実はGoogle検索の言語設定日本語から英語に変えるだけで「find my phone」は使えるようになります。

Google検索の右上の歯車マークから「検索設定」を選び、左側メニューの「言語」で「English」を選択するだけです。Android端末(GALAXY Note 3)は屋内にあったのですが、ほとんど完全に近い精度で地図上にマッピングされました。さらに、左下の携帯電話のマークをクリックすると呼び出し音が鳴ります。


これまで別の携帯電話から呼び出したときに、会議の後でサイレントモードにしていたので音が鳴らないということもありました。しかし、この方法ではサイレントモードでも呼び出し音がしっかり鳴るようです。なんという素晴らしい機能なのでしょうね。

この機能を使うにはAndroid端末の位置情報へのアクセスをオンにしておく必要があります。GALAXY Note 3(Android 4.4.2)では「設定」「接続」「位置情報」に設定メニューがあります。パソコンとAndroid端末で同じGoogleアカウントを利用する必要があることは言うまでもないでしょう。

2015年3月22日日曜日

買ってはいけない中国製LUMIX

私はPanasonicのデジタルLUMIXの大ファンです。いや、大ファンでしたと言うべきかもしれません。これまで愛用してきたのはDMC-TZシリーズで、DMC-TZ10、20、30、40と使ってきました。そのたびに、着実に進化を遂げている機能に感動を覚えていました。

しかし、昨年購入したDMC-TZ55にはただただ失望するばかりでした。写真ではわかりにくいですが、筐体の質感が非常に悪くなっているのです。具体的には塗装が汚く作りが安っぽくなっています。サイズは無駄に大きくなって、持ち運びが不便になりました。



質感が悪い理由はすぐにわかりました。これまでのDMC-TZシリーズは日本製だったのですが、DMC-TZ55は中国製なのです。Panasonicが利益の出ないデジタルカメラの収益性を高めるためにコストダウンを図ったのでしょうね。

今どき日本の家電メーカーの電気製品が中国製ということは全然珍しくはないです。それなりに満足して使える製品が多いこともわかっています。Panasonicの中国製品は一度シェーバーを買って失望したのですが、それと同じ失望感をお気に入りのデジカメで味わうことになってしまいました。

中国製の残念さを感じるいちばんのポイントは日本語フォントの汚さです。中国人が作ったのではないかと思うようなバランスの悪いフォントなのです。日本人ならこんな形の悪いフォントにはならないと思っています。


他にもいろいろ不満や不具合はあり、我慢に我慢を重ねていましたが、どうしても許せない問題がすぐに発生しました。晴天の昼間にiAモード(iHDR)で撮った写真がかなりの頻度で下のような暗闇になってしますのです。どうも逆光補正が働いているときにそうなってしまうようです。「LUMIXご相談窓口」に電話してみたのですが、そのような現象は確認されておりませんと門前払いされてしまいました。




ちなみに、iAモードのiHDRとは「露出の異なる写真を複数枚撮影して、1枚の階調豊かな写真に合成」するというものです。


その後もこの現象が続くので「LUMIXご相談窓口」に再び電話したのですが、そのような報告は全くないと言われました。私が電話して報告しているはずだからないはずはないのですけどね。修理に出して下さいと言われたので修理に出しました。

しかし、そのような現象は確認できないと言われて戻ってきました。その後もこの問題の発生が続くので再度修理に出したのですが、レンズ周りを交換されて、これで大丈夫ですと戻ってきました。しかし、問題は全く改善されていませんでした。もう一度修理に出したら基盤を交換しましたとのことで戻ってきました。しかし、それでも問題は改善されていませんでした。

カメラというものは海外で二度と撮れないような貴重な写真を撮ることもあり、こんな問題が頻発するようでは使い物になりません。問題が改善されないなら返金して欲しいと要望を伝えたのですが、できることはDMC-TZ57の新品への交換との最終的な回答が来ました。

DMC-TZ57でこの問題が発生しないなら、この対応で十分なのですが、DMC-TZ57でも同じ問題が発生する可能性があり、それならば問題の解決にはなっていません。実は同じ時期に購入したDMC-TZ60もボタンが反応しなくなり修理に出ています。DMC-TZ55もDMC-TZ60も中国製になってしまったのですが、品質の低下が著しいと感じています。

DMC-TZシリーズのような中国製LUMIXは買ってはいけないと思います。大切な写真が真っ暗になってしまうという経験をして、私の中ではLUMIXというブランド自体終わってしまいました。とはいえ、スマホのカメラで写真を撮る人が増えて売れなくなってしまったコンデジは種類が少なくなっており、他に選択肢があるかどうかもわからないですね。

2015年3月17日火曜日

クック諸島で日本の標準電波を受信した件

この前ニュージーランドの北東にあるクック諸島(ラロトンガ島)に遊びに行ってきました。帰りのフライトが早朝だったので、乗り遅れてはたいへんなので目覚まし時計を使いました。持って行ったのはシチズンの電波時計パルデジットベラR081です。この電波時計は日本の送信局にしか対応していないので、海外では標準電波で時刻を合わせることはできません。


CITIZEN (シチズン) 目覚し時計 パルデジットベラR081 電波時計 8RZ081-019

この電波時計は価格は激安なのに非常に高性能で、折りたためるので海外旅行に持って行くと便利です。しかし、電波時計を日本の周辺国で使うと、日本の送信局の電波を拾ってしまうので注意が必要です。韓国は日本と時間が同じなので問題ないですが、中国や台湾では危険ですね。

クック諸島は日本から遠く離れているので、まさかそんなことは起こらないだろうと安心していたら、なんと日本の標準電波を拾って時刻が補正されてしまいました。幸い、この日は早く目が覚めて眠れなくなっていたのでよかったのですが、下手をすると帰りの飛行機に乗り遅れるところでした。



標準電波は1,000kmが受信可能な範囲の目安なのだそうです。標準電波は日本国内でも京都のように受信が非常に難しい場所があるのに、日本から遠く離れたクック諸島にまで届くとは不思議ですね。

2015年3月16日月曜日

カシオの「世界初、GPSハイブリッド電波ソーラー。」を使ってみた

カシオのGPS電波時計G-SHOCK(GPW-1000-1AJF)を持って海外旅行に行ってきました。日本を出て、タイのバンコク、ニュージーランドのオークランドを経由して、クック諸島のラロトンガ島まで果てしなく遠い道のりでした。


今回の旅はタイムゾーンが次々に変化し、最終目的地のクック諸島は日付変更線までも越えるので、GPS電波時計は便利なのではないかという期待がありました。ところが、現実にはこの時計はほとんど使い物になりませんでした。

最初にバンコクの空港に到着して乗り継ぎがあるのですが、空港の窓際(ガラスの壁際)へ行ってもGPSの電波を受信してくれませんでした。窓際(ガラスの壁際)では上空の半分が遮られているので、GPSの電波を受信するのは困難であることはわかっています。とはいっても、タイムゾーンが変わる現地空港でGPSの電波を受信できないというのは致命的な弱点だと思いました。

今回旅をしていて気づいたのですが、空の開けた場所というのは空港の建物内はもちろん、空港の建物を出てからもそう簡単にはありません。雨に濡れないようにバスやタクシー乗り場や駐車場へ続く通路にはたいてい屋根があるからです。これではタイムゾーンの切り替えが最も必要な現地空港で切り替えるのが困難ということになってしまいます。

乗り継ぎの場合は次のフライトに遅れられないので時計を現地時刻へ合わせることが特に重要なのですが、空港建物内の窓際(ガラスの壁際)でもGPSの電波が受信できる確率は今回の旅では50%くらいでした。

日本に帰国してからも大きな問題にぶつかりました。バンコクを出て羽田空港に到着したのですが、窓際(ガラスの壁際)では何度やってもGPSの電波を受信できませんでした。幸い、日本では地上電波受信(標準電波)による時刻の補正ができますが、それも使えませんでした。

マニュアルによれば、この時計は夜間(午前12時から午前5時)に一定間隔で標準電波の自動受信を行い、それ以外の時間には標準電波を受信できません。結局、米子空港の屋外駐車場に出るまで、この時計を日本時間に戻すことはできませんでした。


ちなみに、この「午前12時」という表現には問題があると思います。深夜0時のことを言っているのだと思いますが、日本では午前0時と言うべき時間です。詳しくはこちらをご覧下さい。アメリカでは「午前12時」ですけどね。時計のマニュアルがこんなことでいいのでしょうか?

ところで、この時計には機内モードという設定があるのですが、ANAのルールでは「通信用の電波を発する状態にある通信機器」だけが出発から到着までの間に使用が禁止されています。このGPS電波時計は電波を受けるだけで発するわけではないので、ANA以外の多くの航空会社でも機内モードは必要ないはずです。

このGPS電波時計は「世界初、GPSハイブリッド電波ソーラー。」として日本国内のみならず海外でも大々的に宣伝されています。しかし、この広告の「屋内や悪天候など衛星を探知できない場所や環境では、地上電波受信に自ら切り替わる世界初のシステム。」はおかしいです。


GPS というのは全天候型のデバイスです。悪天候で使えなかったら船も飛行機も自動車も困るでしょうね。しかし、実際にそんなことはありません。

「地上電波受信に自ら切り替わる」が間違っていることは上にも書いたとおりで、深夜しか標準電波は受信できないので、それ以外の時間帯に帰国すると空港内では日本時間に戻すこともできません。(手動でタイムゾーンを動かすことはできます。)できもしないことをできると言い、しかもそれを「世界初」などと書いているトンデモ広告だと思いました。

この時計を実際に使ってみた印象は、針がぐるぐる回るギミックのおもしろさだけで、実用性に関してはゼロと言っていいほど何もないということです。GPSがほとんど役に立たないし、標準電波もろくに使えないし、アラームをセットするだけでも非常に操作が難しく、しかも上記のような誇大広告には驚きでした。

GPS電波時計に未来がないわけではありませんが、例えば空港の窓際(ガラスの壁際)では確実に時間の補正ができるようにする、標準電波を時間にかかわらず手動受信できるようにするといった性能の改善は必須だと思われます。

2015年2月11日水曜日

Garmin(いいよねっと)のオービスデータ

Garminのカーナビnüvi 2790V Plusを使っているのですが、いいよねっとに修理に出したら新品交換になったので、再びオービスデータを入れる必要があります。このデータはいいよねっとのダウンロードサイトから無料で配付されています。私は決して飛ばし屋ではないし、乗っている車も軽(モコ)なので、アクセルを踏んでもそんなにスピードは出ないのですが、お守りと思ってこのデータを入れておくことにしています。

(出展:Wikipedia)

日本の道路の速度規制は不可解です。最高速度で走っていたら後ろに車が数珠つなぎになって煽られてしまいます。実際のところ、最高速度より10km/hオーバーまでは許されると自動車教習所で習いました。しかし、最高速度+10km/hで走ってもその状況はたいして変わりません。最高速度+20km/hくらいで走ってようやくスムーズに走れるようになります。でも、このスピードだと運が悪いと警察に捕まってしまいます。

警察もふだんは厳しい取り締まりをしないのに、ときどきノルマを消化するために厳格な取り締まり(ねずみ取り)をやっていることがあります。これが何を意味するのかというと、最高速度+αのマージンは警察の裁量に任されているということです。ドライバーの態度が気にくわなかったり反則金が欲しかったりするときは現場の警察官の裁量で取り締まることができるわけで、このマージンこそが日本の警察権力の源泉です。

日本の警察はこのように裁量で取り締まれる権力を保有していて、例えばソープランドのようなグレーゾーンにある施設は一応泳がせておいて、警察が勝手に作った自己ルールに違反したりすれば警察の裁量でお取りつぶしにすることもできるわけです。その裁量を悪用して警察幹部が風俗産業から接待受けたりしていますね。これは日本が法治国家ではなく警察国家であることを意味しています。こんな不当な公権力によるスピード違反の取り締まりに対しては我々もGPSというハイテク機器で対抗するしかありません。

諸外国のスピード違反の取り締まりはどうなっているのでしょうか?

オーストラリアでレンタカーを運転していたときに、日本のように最高速度+10km/hは大丈夫だろうと根拠もなく思い込んでいて、たったの数km/hオーバーでオービスに捕まりました。日本まで違反を通告する手紙が届いたので、クレジットカード決済で反則金を払いました。「治外法権」だから踏み倒せばいいかとも思ったのですが、レンタカー会社に相談したら手数料を上乗せして後日レンタカー会社から請求することになると言われたのであきらめました(笑)。

アメリカではこれまで相当長い距離を運転しましたが、スピード違反で捕まったことはありません。郊外の道路では最高速度がかなり高く設定されており、こんな真っ暗闇のカーブの連続する山道で60マイル/hは出せないでしょうと思うようなこともありました。それでも、アメリカの道路では日本に比べると最高速度が合理的に設定されていると思います。日本は警察の裁量を残すために、わざと低い最高速度に設定しているとしか思えません。

フィンランドは至る所にスピードカメラがあります。幸い捕まりませんでしたが、気を付けて運転して下さい。

さて、いいよねっとのオービスデータはカーナビ(nüviシリーズなど)だけで使えると思っていたのですが、実はeTrex 20J/30Jといったハンディー機器でも使えるのですね。ただ、ファイルのインストールの方法がいいよねっとのダウンロードページに詳しくは書かれていません。

eTrex 20Jの場合はUSBケーブルでパソコンと接続して、既存のGarminディレクトリ直下に「Poi」という名前のフォルダを作りそこにオービスデータのファイルを入れたらいいようです。正しく格納されたかどうかの確認ですが、「目的地検索」「POI」を選んでオービスのリストが出てくれば大丈夫でしょう。

2015年2月6日金曜日

外部アンテナの効果を検証してみた

GPSレシーバーを使うときは外部アンテナを使うというのが森林GPSの基本テクニックだったのですが、今ではそういうものを使わなくても衛星が4個捕捉できないという問題は起こらなくなってきました。GPSレシーバーの性能が向上し、GLONASSも使えるGNSSレシーバーも一般的になってきたからです。

ところが、最近TrimbleのHurricaneアンテナを使ったら森林環境(マルチパス環境)における測位精度が大幅に向上するという体験をして、再び外部アンテナへの興味が高まってきました。

GPSMAP 60CSxにはMCXという外部アンテナ端子があって、外部アンテナを取り付けられるようになっています。Colorado 300にもあります。下の写真はColorado 300(上)とGPSMAP 60CSx(下)です。



GPSMAP 62sにもMCX端子があります。


そこで、ストロベリー・リナックスで購入したMCX端子の外部アンテナANT-555を用いて、外部アンテナの効果がどのくらいあるのか大学のキャンパス内で簡単なテストを行ってみました。

GPSMAP 62sを2台用意し、一方は外部アンテナあり、もう一方はなしにして、しばらく測位をしてみました。周囲は葉の落ちた木が数本あって、大学の建物も立っているという環境です。いずれスギ人工林とかでしっかりした調査をしたいと思っていますが、今回は予備テストということにします。

下の写真の左側が外部アンテナあり、右側が外部アンテナなしの画面です。どちらも42番のMSASの信号を受信して位置が補正されていることが、アンテナのバーに「D」の文字が出ていることからわかります。



これを見る限り、外部アンテナありの方がSNR値が高くなっており、良好な信号が受信できていることがわかります。画面右上の位置精度の予測値は外部アンテナありが3m、外部アンテナなしが6mとなっています。

実は外部アンテナなしの方はMSASの受信が途切れることもあり、外部アンテナを使った方がよいのは間違いないように思われました。フィールドテストをしてみないと確かなことは言えませんが、森林内で頻繁に途切れるMSASの信号を確実に受けるには外部アンテナを使った方がよいのではないかと思われます。

外部アンテナを使った方がいいとはいえ、突起状のクアッドヘリックスアンテナの性能は経験的にもなかなかのもので、外部アンテナがなくて測位できなかったという経験はほとんどありません。林業用に使うならeTrex系よりもGPSMAP系の方がアンテナが高性能でボタン式なのでお勧めです。今買うならGLONASSに対応したGPSMAP 64/64sでしょうね。

2015年2月5日木曜日

登山にスマホのGPSを使うべきではない理由

スマホに搭載されているGPSのアプリがたくさん出てきているので、もうGPSレシーバーを買う必要がないと思っている人も多いかもしれません。Androidでは地図ロイドOruxMapsYAMAPなどが人気のようです。地図が有料ですが、定番の山と高原地図(下図)もあります。


スマホのアプリの中にはGPSを超えるような機能を備えたものもありますが、こういうアプリは登山には使用すべきではないと思っています。なぜならサービスエリア外(圏外)では背景地図画像を読み込めないものがあるからであり、それ以上にGPSのアプリを使用しているとバッテリーの消耗が激しいからです。

山中で遭難しても携帯電話で連絡ができて救出できた事例はたくさんあり、登山者にとってスマホのバッテリーは生命線と言えるものです。いざというときのために予備バッテリーや外部バッテリーを用意していくくらいのことをすべきとも言えます。

スマホのGPSアプリもいざという時に役立つ可能性があるのでもちろんインストールしておいた方がいいでしょう。しかし、これだけに頼って登山をすれば肝心なときにバッテリーの残量がなくなって遭難したときなどに助けを呼ぶこともできなくなります。

Garminなど市販のGPSレシーバーは数万円のコストはかかりますが、そのくらい命に比べれば安いものなので、登山のときには当該地域の地図をインストールしたGPSレシーバーを必ず持って行くべきです。GarminのGPSレシーバーはバッテリーの持ちが非常にいいのでお勧めです。

地図をインストールしたGPSレシーバーが使えれば道に迷って今どこにいるのかわからなくなるということは理論上絶対にありえません。山で道に迷ったという話を聞くたびに、なぜ高性能なGPSが使える時代に山で道に迷うかなあ?と疑問に思うばかりです。

私のお勧めはスマホのアプリとGPSレシーバーの両方を山に持って行くことで、それぞれの予備バッテリーも多少重くはなりますがあわせて携帯することです。何度も登っている山だから低い山だからと油断するのが何よりも危険だと言えるでしょう。